□TRIFLE□編集者は恋をする□
なるほど。
それで、こんな弱小編集部に。
確かにうちの編集部はクセの強い人間が多すぎて、社交性に欠けてたもんな。
三浦くんみたいな、爽やかで人当たりのいい若い男の子は本当にありがたい存在だ。
そう思いながら、カリカリのエビのから揚げを食べようと右手を伸ばした時、カウンターの下で反対の左手が誰かに捕まった。
「俺もエビのから揚げ欲しいです」
なんて涼しい顔で言いながら、私が引き寄せたお皿の上から左手でエビを一匹取り上げる三浦くん。
だけどその反対の右手は、テーブルの下にある私の左手に重なっていた。
あれ?手を握られてる……?
他の人からは見えないように、水面下でそっと繋がれた手。
彼の白くて長い指は、するりと隙間に入り込み、私の指を絡め取るように進む。
気付けば私の左手と三浦くんの右手は、しっかりと指を絡めあい繋がれていた。
「カリカリで美味しいですよ、食べないんですか?」
膝の上でしっかりと私の手を繋いでいながら、平然とエビのから揚げを食べる三浦くん。
なんで三浦くんは私と手を繋いでいるの?