□TRIFLE□編集者は恋をする□
「あの、こうやって男の人と手を繋ぐのは……」
7年ぶりだと思って。
……なんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
私は言いかけた言葉を飲み込んで、「なんでもない」と首を横に振った。
「男の人と、手を?」
その言葉の続きを促すように、三浦くんは小さく微笑みながら私の顔を覗き込む。
言いながら繋いだ長い指を器用に動かして、私の指の付け根をするりとなでた。
「んん……っ!」
勝手に声がもれ、頬が熱くなった。
落ち着け私。
指の股をなでられただけで、こんなに動揺するなんて。
いくらなんでも男に免疫なさすぎだ。
「わ、私ちょっとトイレに!!」
私はそう叫ぶように言って席を立った。