敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~

彼の視線が七緒に向いたため、急いで背筋を伸ばして頭を下げた。


「は、はじめまして、久世七緒です」
「……あぁもしかして例のお見合いの?」


すぐにピンときたらしい。彼にも話が伝わっているみたいだ。


「七緒、こいつは青山一弥。一緒に病院で働いてる大学時代からの友人だ。雪菜ちゃんは一弥の妹」


一弥の隣に立った雪菜がニコッと微笑んだ。


「そうなんですね」


言われてみれば目元が特に似ている。美男美女の兄妹だ。

感心しつつ首を大きく縦に振るが、なぜ七緒がここへ連れてこられたのは今も謎である。ただ単に友人に紹介するためだとは思えず、戸惑いながら三人を順番に見た。


「さて、時間がないから早速はじめましょうか。お兄ちゃんは気にせず寝てて」
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