敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~

「俺がついてるだろ。怖がる必要はない」


聖は七緒の手を取り、指を絡めてギュッと握った。
大丈夫。そう言われているようで心が強くなる。なにより頼もしい味方だ。

足を進めていると、色とりどりの花で縁取られたボードに〝岡田唯斗様&山下恵麻様 婚約披露パーティー〟とあった。

(いよいよだ……)

大きく深呼吸をして聖を見る。


「そんな引き攣った顔すんなって」
「ちゃんと笑ってませんか?」


聖に言われたようにしっかり口角は上げているつもりだ。


「頬がヒクヒクしてる。最高に綺麗にしてきたんだから堂々としていればいい」
「私は普段から綺麗です」


自信家の聖を真似て、ジョークだって飛ばせる心の余裕もある。


「いいね、その調子。七緒は誰よりも綺麗だ」
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