敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~
みんな一様にびっくりしているが、それも無理はないだろう。唯斗の元カノの七緒がここに来るとは思ってもいなかっただろうから。
「こんにちは」
「一瞬誰かと思っちゃった」
挨拶をした七緒を同僚のひとりがまじまじと見る。
「まぁ久世さんはもともと美人だけど、今日はまた一段と綺麗」
「ありがとう」
「けど……今日はどうしてここへ?」
遠回しに探られるより、はっきり尋ねられたほうが気持ちがいい。
「じつは恵麻ちゃんから招待状をもらって」
「えっ、彼女から?」
同僚たちが顔を見合わせて困惑する。
「やっぱり山下さんって、ちょっとおかしいよね」
「久世さんを平気で招待する根性が許せない」
「うん、岡田さんもどうして止めなかったのかな」