敏腕外科医はかりそめ婚約者をこの手で愛し娶る~お前は誰にも渡さない~

三人は同時に「はぁ」と息漏れだけで返したが――。


「七緒さんとお付き合いをさせていただいております」


聖がそう言った瞬間、三人の「ええっ!?」という声が天井を突き抜けた。
七緒の腰を引き寄せた聖が紳士的な笑みを浮かべると、さらに「キャーッ」「うそーっ」と黄色い声をあげる。


「久世さん、こんな素敵な人とどこで出会ったの!?」
「私の人生至上、出会ったことがないイケメンなんだけど」
「羨ましい!」


一緒に働いていたときも三人はイケメン談義をしょっちゅう繰り広げていたが、今の騒ぎはこれまで以上。聖は冷静に「光栄です」と紳士的な微笑みを崩さずに返した。

(さすがだな……)

この手の状況に慣れている感じだ。


「もしかしてモデルとかされてるんですか?」


この容姿ではそう思われても無理はない。
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