恋ノ初風
「ああ。ほんと。なんでお前は忘れてるんだよ」
「これだけ探してないんだったら多分家だと思う。帰って確認してみる」
そうして付いた帰路でとりあえずお母さんに連絡をしておこうと思ってスマホを開いたら、そのお母さんからラインが来ていた。
「え?!」
その衝撃で思わず歩くのを止めてしまった。
「どした?鍵見つかったか?」
「いや…お母さん、今日出張で家帰らないって…」
「…え?!」
それが意味することは、つまり私は家に入れないということ。
「ん。入り」
「ありがと」
結局、凛の家にお邪魔することになった。
「一応、2階から入れないか見てくる」
凛はそこら辺に荷物を投げると、階段を上がっていった。
「凛の家、ちょっと久しぶりかも」
向こうが私の家に来ることは何回もあったけれど、私がこっちに来るのは久しぶり。でも新鮮な感じはしない。過去の憧憬が脳裏に浮かんで、懐かしく感じる。
「だめだ。鍵しまってた」
「どうしよ」
ご飯も寝るとこも…野宿になるのかなあ…。
「泊まってけ」
「…へ?」
「泊まってけ。家も母さん今日帰らねえから。野宿よりましだろ」
「ありがと!凛!」
まぁ凛の家なら安心。外に泊めてくれる人もいないだろうし。凛の家はもはや私にとって第二の家みたいなものだから。
「パジャマは貸してやるけど、流石に俺のパンツ履くのは嫌だろ?」
と言ってタンスから自分の下着を出した凛。
「別に私は気にしないけど」
「いや、やっぱなしだ。流石に下着履かせるのはきもすぎる」
「引きすぎ」
「第一ウエスト合わねえだろ」
確かに、その考えはなかった。
「じゃあ上下だけ貸して。下着は買ってくる」
「うい」
こうして私は財布とスマホだけを持って凛の家を後にした。
「凛!!大変!!」
帰路についたとき、やばいことを思い出した私は凛の家までダッシュした。そのおかげで汗だくだ。
「げ…。なんでまた汗かくことするかなぁ。それで今度はどうしたんだ」
「明日って、体育あるよね。私コインランドリー行ってくる!急がないと乾かなくなっちゃう」
「は?ちょっと待って」
体操服の入ったカバンをもって再び家を出ようとしたら、凛に手を掴まれた。
「家で洗えばいいだろ。コインランドリーなんて、その制服はどうするんだ」
「…あ」
今走らなかったら明日も着れたのに。汗かきって不便なことだらけじゃんもう…。
「これだけ探してないんだったら多分家だと思う。帰って確認してみる」
そうして付いた帰路でとりあえずお母さんに連絡をしておこうと思ってスマホを開いたら、そのお母さんからラインが来ていた。
「え?!」
その衝撃で思わず歩くのを止めてしまった。
「どした?鍵見つかったか?」
「いや…お母さん、今日出張で家帰らないって…」
「…え?!」
それが意味することは、つまり私は家に入れないということ。
「ん。入り」
「ありがと」
結局、凛の家にお邪魔することになった。
「一応、2階から入れないか見てくる」
凛はそこら辺に荷物を投げると、階段を上がっていった。
「凛の家、ちょっと久しぶりかも」
向こうが私の家に来ることは何回もあったけれど、私がこっちに来るのは久しぶり。でも新鮮な感じはしない。過去の憧憬が脳裏に浮かんで、懐かしく感じる。
「だめだ。鍵しまってた」
「どうしよ」
ご飯も寝るとこも…野宿になるのかなあ…。
「泊まってけ」
「…へ?」
「泊まってけ。家も母さん今日帰らねえから。野宿よりましだろ」
「ありがと!凛!」
まぁ凛の家なら安心。外に泊めてくれる人もいないだろうし。凛の家はもはや私にとって第二の家みたいなものだから。
「パジャマは貸してやるけど、流石に俺のパンツ履くのは嫌だろ?」
と言ってタンスから自分の下着を出した凛。
「別に私は気にしないけど」
「いや、やっぱなしだ。流石に下着履かせるのはきもすぎる」
「引きすぎ」
「第一ウエスト合わねえだろ」
確かに、その考えはなかった。
「じゃあ上下だけ貸して。下着は買ってくる」
「うい」
こうして私は財布とスマホだけを持って凛の家を後にした。
「凛!!大変!!」
帰路についたとき、やばいことを思い出した私は凛の家までダッシュした。そのおかげで汗だくだ。
「げ…。なんでまた汗かくことするかなぁ。それで今度はどうしたんだ」
「明日って、体育あるよね。私コインランドリー行ってくる!急がないと乾かなくなっちゃう」
「は?ちょっと待って」
体操服の入ったカバンをもって再び家を出ようとしたら、凛に手を掴まれた。
「家で洗えばいいだろ。コインランドリーなんて、その制服はどうするんだ」
「…あ」
今走らなかったら明日も着れたのに。汗かきって不便なことだらけじゃんもう…。