恋ノ初風
「先風呂入れ。そんで洗うもの洗濯機入れといて」
お言葉に甘えた私は凛の家のお風呂を使った。
「バスタオル、母さんの使っていいぞ」
体を洗っていると、浴室まで来た凛がそう言ってくれた。
「ありがと」
昔は、ここにふたりで入ってたんだもんね。良く入ってたよほんと。今は入るだけで体当たっちゃいそうだもん。
…あ。私パジャマ借りてきた?下着たちは持ってきたけどパジャマ…。
「りーん!りーん!」
お風呂のドアを開けて大声を上げた。
「ええ…聞こえてないの?」
2階にいるのかな。まぁいっか。凛だし。そのまま出ちゃえー!
凛だから、できること。他の人の前では絶対しない。私はブラトップと下着を着て外に出る。凛になにか言われそうだから一応タオル巻いていこう。
「りーん?って普通にリビングいるんじゃん」
イヤホンをしてユーチューブを見ている凛がいた。
私は背後からその肩を突いた。
「ん?でたか?って裸じゃねえか!」
「!!ちゃんと下着着てます!なんか言われるかと思って巻いてきたの!てか!それを言うならパジャマ持ってきてない凛に問題がある!!」
「パジャマ?あー、パジャマ。わりぃすっかりだった」
立ち上がると、凛は2階に行ってパジャマを持ってきた。
「これならまだ入るだろ」
少し待っていると凛が降りてきて、パジャマをほいっと投げてきた。優しい放物線の着地点は私の腕の中にぴったりだった。
「おー。ありがとー」
メンズのパジャマってこんなかんじなんだ。
「なんだか大きいね」
「それでも大きいのか。まあいいだろ」
青いチェック柄のパジャマ。薄い長袖。この五月晴れの季節には丁度いい。
「瑠璃色だな」
「どっちかと言うと露草色だよ!」
「何が違うんだ」
「瑠璃色のほうが濃いいの。露草色のほうが鮮やかなの。てかよく瑠璃色なんて知ってたね」
瑠璃色。知らない人は多くない言葉なんだろうけど、わざわざそうやって言う必要はない、はず。凛は間違えたことが恥ずかしかったのか少しばかり赤くなっている。
「お前が隣りにいたら、嫌でもそうなるからな」
言いながら立つと、そのままキッチンへと向かった。
「何がいい?」
「何がいいって…凛料理できないでしょ」
お言葉に甘えた私は凛の家のお風呂を使った。
「バスタオル、母さんの使っていいぞ」
体を洗っていると、浴室まで来た凛がそう言ってくれた。
「ありがと」
昔は、ここにふたりで入ってたんだもんね。良く入ってたよほんと。今は入るだけで体当たっちゃいそうだもん。
…あ。私パジャマ借りてきた?下着たちは持ってきたけどパジャマ…。
「りーん!りーん!」
お風呂のドアを開けて大声を上げた。
「ええ…聞こえてないの?」
2階にいるのかな。まぁいっか。凛だし。そのまま出ちゃえー!
凛だから、できること。他の人の前では絶対しない。私はブラトップと下着を着て外に出る。凛になにか言われそうだから一応タオル巻いていこう。
「りーん?って普通にリビングいるんじゃん」
イヤホンをしてユーチューブを見ている凛がいた。
私は背後からその肩を突いた。
「ん?でたか?って裸じゃねえか!」
「!!ちゃんと下着着てます!なんか言われるかと思って巻いてきたの!てか!それを言うならパジャマ持ってきてない凛に問題がある!!」
「パジャマ?あー、パジャマ。わりぃすっかりだった」
立ち上がると、凛は2階に行ってパジャマを持ってきた。
「これならまだ入るだろ」
少し待っていると凛が降りてきて、パジャマをほいっと投げてきた。優しい放物線の着地点は私の腕の中にぴったりだった。
「おー。ありがとー」
メンズのパジャマってこんなかんじなんだ。
「なんだか大きいね」
「それでも大きいのか。まあいいだろ」
青いチェック柄のパジャマ。薄い長袖。この五月晴れの季節には丁度いい。
「瑠璃色だな」
「どっちかと言うと露草色だよ!」
「何が違うんだ」
「瑠璃色のほうが濃いいの。露草色のほうが鮮やかなの。てかよく瑠璃色なんて知ってたね」
瑠璃色。知らない人は多くない言葉なんだろうけど、わざわざそうやって言う必要はない、はず。凛は間違えたことが恥ずかしかったのか少しばかり赤くなっている。
「お前が隣りにいたら、嫌でもそうなるからな」
言いながら立つと、そのままキッチンへと向かった。
「何がいい?」
「何がいいって…凛料理できないでしょ」