沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
ひゃっ、転んじゃう!
私はとっさに目をつぶる。
おでこに激痛が走っても、おかしくない。
はずなのに……
なんで私の体は、力強い腕に抱きしめられているんだろう?
現実を確認するために、ゆっくりと目を開けてみましょうか……って。
くっくくくっ……黒岩くん?
「良かったぁ。間に合って」
タキシード姿のワイルド王子様に、思いっきり抱きしめられている私。
「きゃぁぁぁぁ!」
「激甘、シャッターチャンスだぁ!」
パシャパシャ鳴りっぱなしのカメラの連射音が、私の羞恥心をイタズラにつついてくる。
みんなのカメラに、私の真っ赤な顔を納めないでってば!