沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません
「ドレスだと歩きにくいよな?」
抱きしめていた腕を、緩めてくれた黒岩くん。
優しく瞳を揺らしながら、私を見下ろしてきた。
彼の綺麗な瞳に引き込まれてしまった私。
「……うん」と頷くのが精いっぱい。
「最初から、こうすればよかったんだ」
えっ?
ひぃあ、待って待って。
私の体が、宙に浮いているよ。
すっぽりと黒岩くんの腕の中に、私の体が納まっているし。
これって……お姫様だっこ?
今は目の前の黒岩くんしか見えないけれど、友達みんながハイテンションだということはわかる。
だって「キャ~!」とか「素敵~」とか、女子特有の甘い悲鳴が聞こえてくるから。