沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません


「くくく…黒岩くん、下ろして」


恥ずかしすぎ。


「ごめん、無理」


「なんで?」


「由乃の可愛い照れ顔、近くで見ていたい」



ひぃあぁぁ///

キスできそうなくらいの至近距離で、私を見つめないでよ。



「本当は俺以外の奴に、見せたくないんだけど」


とろっとろに甘いワイルド声で、囁かないでよ。


恥ずかしさと幸福感が混ざり合って、私のハートが溶かされちゃうんだから……



宙に浮いたまま、硬直状態の私。

ドキドキバロメーターが振りきれたせいで、表情筋まで固まっちゃった。


そんなことはおかまいなしの黒岩くんは、私をお姫様抱っこしたまま、ゆっくりと歩いていく。


私は動揺が抑えきれない。

百合のブーケを抱きしめながら、体中が震えだしちゃった。

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