沼っちゃうほど甘い溺愛ラリーなんて、続けられません


「これって……あいあい傘?」



お姫様抱っこをされたまま、あいあい傘で私たちは階段を降りるの?


さらに恥ずかしさのハードルが、ググググーっと上がっちゃったよ。




私と黒岩くんの上に開かれた、真っ赤な傘。

『潤♡由乃』の文字が傘に大きく書かれていて、内側から透けて見える。




「これ……俺の希望だから……」


「えっ?」


「俺たちの結婚式をしてくれるって言われたからさ。あいあい傘で登場したいって、桃園に伝えたんだ」


「そうなの?」


「マジでドキドキしたから……大雨の中、由乃と一緒に学校から帰った時……」


「……」


「あの日のドキドキを、もう一度味わいたくて……」




そんなことを思ってくれてたんだ。



照れながら、本当の気持ちを囁いてくれたのが嬉しすぎて……

私の心臓、キュンキュンしすぎて壊れちゃいそう。

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