運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
病院の指示を受け、二人は彩葉の運転で向かう。
「イタッ。イタタタタッ」
時折苦しむさくらを乗せ病院に着いた。この時には、間隔が五分を切っていた。連絡を受けていた看護師が、車椅子を用意し入口で待っていてくれた。
「月島さくらさんで間違いないですね」
「はい……」
「どうですか?歩けそうですか?」
「痛みが五分間隔で、最初の頃より強いので、痛みが少し引いても痛いです」
「かなり進んでいるのかもしれないですね。車椅子に座って下さい」
看護師に連れられ、分娩室に向かった。初産だから時間が掛かると思っていたさくらだったが、病院に着いた頃には、子宮口が7cmまで開き、あっと言う間の出産となったのだった。
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
「ありがとうございます……」
出産の痛みに耐え、今は疲労困憊だ。性別を聞かずにいたので、男の子だと今知った。きっと、怜に似てイケメンになるだろう。
名前を『月島 桂』と名づけた。
母子二人の新たな生活が、ここから始まる――
「イタッ。イタタタタッ」
時折苦しむさくらを乗せ病院に着いた。この時には、間隔が五分を切っていた。連絡を受けていた看護師が、車椅子を用意し入口で待っていてくれた。
「月島さくらさんで間違いないですね」
「はい……」
「どうですか?歩けそうですか?」
「痛みが五分間隔で、最初の頃より強いので、痛みが少し引いても痛いです」
「かなり進んでいるのかもしれないですね。車椅子に座って下さい」
看護師に連れられ、分娩室に向かった。初産だから時間が掛かると思っていたさくらだったが、病院に着いた頃には、子宮口が7cmまで開き、あっと言う間の出産となったのだった。
「おめでとうございます。元気な男の子ですよ」
「ありがとうございます……」
出産の痛みに耐え、今は疲労困憊だ。性別を聞かずにいたので、男の子だと今知った。きっと、怜に似てイケメンになるだろう。
名前を『月島 桂』と名づけた。
母子二人の新たな生活が、ここから始まる――