溺愛幼なじみは甘くて強引
「残念ながら、不正解だよ。友達が傷つけられるのを黙って見てられるほど、俺は薄情じゃない」

「ふ〜ん?」

「それに、アリスは既に一生分の傷を負ったからね。これ以上の傷はもう、必要ない」


太陽、お前はアリスの過去を知らないでしょ。

アリスはね、もう充分に傷ついたんだ。日本に滞在していた一年の間に、たくさんの言葉の暴力を受けて。


だけどアリスは、また日本に帰ってきてくれた。優しい彼女だから出来た事だ。

だけど、今度その気持ちを踏みにじったら――アリスは、もう二度と日本に寄りつかないだろうね。

その時、アリスは悲しむ。

そして、そんなアリスを見た南月も――


「……はぁ」
「……」


色んなことを想像して、つい出てしまったため息。そんな俺を、太陽は無言で見ていた。

だけど次に、とんでもない事を言う。


「ねぇ理央くん。もしかして、

南月ちゃんが悲しむから、アリスちゃんを傷つけるなって言ってる?」

「……は?」
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