恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「とても大丈夫そうには見えないが」
「そんなことは、ないです」
「言ったはずだ。妻となってもらった暁には、俺は君を全力で守ると。その言葉に偽りはない」
言葉の節々に鼓動が跳ねる。
たしかに昨日、筧さんはそう言っていたけれど、あんな話をしていいのだろうかと正直戸惑う。
はじめて会ったエレベーターの中で、私が湯島くんに罵倒されているのはすでに見ら れてしまっているけれど……。
「なにがあった」
黙り込む私に、筧さんは話を聞き出そうとじっと顔を見つめてくる。
その目力に負けて、「実は……」と話を切り出した。
「昨日……このマンションの前で、例の彼に呼び止められて」
「……? ここの前で?」
「はい。私が、筧さんのところで働かせてもらうことを知って、つけてきたようです。それで、また、いろいろと言われてしまって」
そこまで話すと、筧さんの顔つきが心なしか厳しいものに変化する。