恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「本日をもって、妻はこちらの会社を退職させていただきます。彼女が退職することで生じた不利益に関しては、私がすべて補填させていただきます。そちらにご連絡ください」
そこまで言った筧さんは、私を気遣うように振り返り「なにかあるか?」と私の意向を聞こうとしてくれる。
戸惑いながらも小さく首を振り「いえ」と答え、課長に向かって深く頭を下げた。
「お世話になりました」
私の挨拶を聞いた筧さんは、「では」と自分も挨拶をし、私の肩をそっと抱く。
「行こう」
そう言って足早にオフィスをあとにした。
展開がジェットコースターのように激しくて、頭がついていかないうちにビルの外へと出てきていた。
筧さんはそのまま停車している車まで私を連れていき、助手席のドアを開けた。
「乗って」
「あ、はい」
再び車に乗り込み、すぐに運転席に筧さんも乗り込んでくる。