恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


「すみません。まさか、こんな移動手段とは思いもせずで……ちょっと、いや、かなりビックリしてしまって」

「好きな時間に好きな場所まで行けるから、スケジュールによっては使うようにしてるんだ。今日は、里穂子の実家に行く大事な日だからな」


〝大事な日〟なんて言いながらじっと見つめられ、不意打ちでどきりとさせられる。

 一気に顔面に熱が集まるのを感じて、どうしたらいいのかわからず両手で頬を包み込んだ。

 そんな様子の私を、彰人さんは微笑ましそうに見つめている。

 搭乗しても落ち着かないうちに「お食事の準備を失礼します」と、目の前にあっという間に食事が並べられていく。

 生クリームの添えられたふわふわのフレンチトーストに、炙りベーコン。サラダに、みずみずしいカットフルーツなど、オシャレでおいしそうな食事が並べられる。

 飲み物を訊かれて、彰人さんと同じブレンドコーヒーをお願いした。

 機内食をいただく予定だったから、朝食の準備はいらないと言われたのだと今になって理解する。

 でもまさか、ジェット機の中での食事だとは思いもしなかった。

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