恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 出発準備を終えたジェット機が動きはじめる。

 横にある窓から外を覗くと、機体はゆっくりと滑走路に向かっていた。

 遠く先のほうには、大手航空の旅客機が飛び立っていくのが見える。

 同じ滑走路を走って離陸するのかと思うと、なんだかロマンがあるなと食事そっちのけで窓の外に釘付けになってしまった。

 機体が加速を始め、滑走路を進む。

 旅客機のような大きさではない小型機だからか、離陸する瞬間はふわっと浮かび上がるような感覚を味わった。

 でも、不思議なくらい騒音と振動が全然ない。

 飛行機ってもっと音がするイメージだったけれど、ものすごく快適で驚いた。


「こんなに静かなんですね」

「え?」

「あ、飛行機って、すごく騒音と振動があるイメージだったので、こういう小型機だと、もっと音とかするのかなってイメージで」


 私としては素直な感想だけど、思いっきり一般庶民的なことを言ってしまったかと恥ずかしくなる。

 でも、彰人さんは小さくうなずき「ああ、たしかにそうだな」と言った。

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