恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「この小型ジェットは、胴体にエンジンがついてなくて、主翼の上にエンジンがついているんだ。だから、音も振動も少なく快適に乗っていられる」
「なるほど! だから、私たちの乗っているこの部分が静かなんですね」
「ああ。小型機は、大型機みたいに主翼の下にエンジンをつけられないから、だいたいが胴体にエンジンがついているんだ。でも、このモデルは主翼の上にエンジンをつけたという革新的な部分に惹かれて購入を決めた」
ジェット機を購入したとさらりと会話の中で聞いてしまったことで、改めて彰人さんのすごさを思い知る。
知らなかった豆知識なんかも教えてもらい、なんだかワクワクしてしまう。
「一時間半もすれば和歌山の南紀白浜空港に到着する予定だ。それまで食事をして、ゆっくり過ごそう」
「はい。ありがとうございます」
窓からは、薄っすらとした雲と、その向こうには遠く離れた地上が見える。
あっという間に上昇した空の上で、湯気の上がるコーヒーに口をつけた。