恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 彰人さんの言っていた通り、プライベートジェット機が再び地面に着いたのは正午を回る頃だった。

 空港に着陸すると、すでに空港内走行用の車がお迎えで待っていた。

 羽田空港のときと同じく、一般のゲートとは違う場所から空港を出ていく。

 すぐのところの車寄せには、タクシーとは違う黒塗りの国内高級車が停車していた。

 運転手と思わしき人が彰人さんに挨拶をし、後部座席のドアを開ける。

「行こう」と彰人さんに背を押され、車へと向かっていこうとしたとき、目の端に車椅子に乗った女性が映り込む。

 なんとなく目を向けると、車輪を両手で押して横断歩道から歩道に上がろうとしている。しかし、わずかな段差でうまく上がれないのか、その場でひとり一生懸命押したり引いたりを試している。


「ちょっとすみません」


 乗車 寸前のところで、彰人さんの腕から離れて小走りで二十メートルほど離れた車椅子の女性のところへ向かっていく。

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