恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
田舎の住宅街ということもあり、都内のようにコインパーキングなどはない。
その代わりと言っていいのかはわからないが、来客などは自宅前に駐車してもらうことが実家の周辺ではあたり前だ。
道路が広いということもあるし、長時間でなければ取り締まりもない。
「そうか。移動車に待機をしてもらう予定だったんだ」
「それなら、大丈夫です。うちの駐車場に入れることも可能かと」
「助かる。里穂子のご実家で挨拶させてもらっている間、少し使わせてもらおう」
地方に来ても運転手付きの車が用意されているのだから、また新たな驚きが湧きおこる。
事前に実家の住所を知らせていたので、窓の外は久しぶりの馴染みある風景が広がりはじめた。
本当に来てしまったと、広がる景色を目にいよいよ気持ちが落ち着かない。
昨日、実家の両親に連絡をした。
今日帰ることを話すと、こんな時期にどうしたのかと驚かれた。
あたり前だ。上京してからは盆と年末年始の帰省で、ここ数年は年末年始の一度しか帰ることができていなかった。