恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「どうぞ、こちらです」
いよいよ両親との対面を目前にして、私の鼓動も高鳴りを増していく。
あの先の玄関を開けて両親と顔を合わせたら、彰人さんはきっと滞りなく出会いの挨拶をするのだろう。
だけど、両親のほうはどうだろうか。
容姿でまず、私とつり合わないから驚くに違いない。その上、話を聞けば筧地所グループの代表だなんていうのだから、卒倒してしまうのではないだろうか。
期待より不安のほうが増していく中、玄関のドアを自ら解錠してドアを開け放つ。
彰人さんは私 の斜めうしろに立ち、両親との対面に備えていた。
「ただいま」
中に向かって声をかける。「どうぞ」と彰人さんに玄関の内側に入ってもらい、奥から出迎えに出てくるのを待った。
「おかえりなさい。あっ、いらっしゃいませ!」
ぱたぱたとスリッパを鳴らしながら奥から母が顔を出す。
私を見て、そして彰人さんを目にすると緊張したような面持ちになった。
そのあとに続いて父親も姿を現す。