恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


「本当にすみません、お菓子まで立派なものをちょうだいして」


 父に続いてやってきた母も、お礼を口にして頭を下げる。


「いえ。本当に、気持ちばかりですので」


 彰人さんがうちに行くためになにを用意してくれたのか詳しくはわからないけれど、父のあの様子じゃ、かなり高価なお酒でも用意してくれたのだろう。

 うちにいくと決まってすぐ、両親の好きなものを訊かれた。

 父はウィスキーが好きで毎晩晩酌をしていると教え、母はスイーツが好きでいろいろ取り寄せなどしていると話した。

 その情報をもとに、両親の好きそうなものを用意してくれたのだろう。

 こんなふうに気遣いで相手を喜ばせることができるのも筧グループが成功している理由のひとつに違いない。

 しばらくすると、母が煎茶を淹れて戻ってくる。

 リビングの対面ソファーに、両親を前にして彰人さんが口を開いた。

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