恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
高く大きなアイアンの門が開け放たれた入り口を通り、ホテルエントランス前の車寄せまではカーブを描くように車が走っていく。
車が停車し運転手が降りていくと同時に、エントランスからホテル関係者と思われるスーツの数人が揃って出てきた。
開けられたドアから出た彰人さんが、私へ手を差し伸べる。
手を引かれホテルエントランスに向かっていく途中、出てきたスーツの数人が出迎え、「社長、お待ちしておりました」と歓迎する。
そのままそのうちのひとりに先導され、ホテル内を客室へと案内された。
「なにかありましたらお申し付けください」
ホテルスタッフは「ごゆっくりお過ごしください」と、部屋の入り口扉の向こうへ消えて行った。
「ここ、会員制ホテルなんですよね? 開発当時、地元でも話題になりました」
「この辺りは海も綺麗で、もっと観光地として栄えるべきだと思うんだ。だから、開発の計画が持ち上がった」
この会員制ホテルのほか、周辺にはカフェやレストランなどが入る商業施設が同時に開発された。
観光客向けの施設だったけれど、当時オシャレなスポットができたと地元の人間もこぞって訪れた。
私もそのうちのひとりで、友人とカフェに行ったりしたことがあった。
オシャレで都会的な施設が、気分をワクワクさせてくれたのを今でも覚えている。