恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


「今日は、泊まる予定だったんですね?」


 彰人さんに続いて、入り口から部屋の奥へと入っていく。

 客室と思われるドアが開かれると、思わず「わっ……」と声を上げてしまった。

 広いリビングルーム、そして、奥全面に広がるガラス窓からは、海を望む巨大なプールらしきものが見える。


「すごいお部屋ですね……」


 さすが会員制ホテルだ。

 貸し切りプールがついているホテルの一室なんて聞いたことがない。


「プール……ですか?」

「いや、これは温泉で、一見プールだが、スパみたいなものだな」

「スパ……! すごい」


 窓まで近付いてみると、湯舟が向こうに見える海とつながっているように見える。

 海を望む絶景に、プライベートなスパ。

 こんな贅沢なホテルに泊まれるなんて、夢みたいだ。

 窓の外を眺めている私を、前触れなく彰人さんが背後から抱きしめる。

 急なことに「あっ」と声が漏れた。


「一緒に入るか」

「えっ、い、一緒に、ですか?」


 途端にバクバクと心臓が鳴りはじめる。

 私が動揺していることに気づいている彰人さんは、背後から包み込むようにしている私の頬に唇を近付 けた。


「ごめん。喜ぶ里穂子がかわいすぎて、つい」


 クスクスと笑う彰人さんは、喜んだり照れたり忙しい私の様子がおかしかったのかもしれない。


「とりあえず、疲れただろうから少し休んで」


 そう言ってまたクスッと笑い腕を解いた。

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