恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 実家で食事をしてお腹は空いていなかったから、夕食は特に食べずにゆっくり過ごした。

 プールサイズの贅沢な貸し切り温泉には絶対入っておきたくて、ホテルで用意されている水着を借りて彰人さんと一緒に入った。

 彰人さんは三十分程度で満足して先に出ていってしまったけれど、私は飽きずにしばらくひとりスパを堪能していた。

 空の下、海をぼんやり眺めながら、じっくりと体を温める。

 都会では味わえない非日常は最高の癒しだ。

 あまりにゆっくり入りすぎて、途中彰人さんが様子を見にきたりもした。

 夕暮れから真っ暗になるまでスパを堪能し、上がるとすっかり肌がふやけていた。

 流れで入浴まで済ませ、髪を乾かし終わると、指先に目が留まる。

 ふやけてしわしわになっているのが珍しく、ずいぶんと浸かっていたのだと思うとおかしくてふふっと笑ってしまった。

< 169 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop