恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「私……その、この先の、経験が未だになくて」
付き合い同棲していた湯島くんとは、未遂のまま終わった。
はじめてのことに戸惑い、恥ずかしがり、なにより不安だった私にお構いなしに、彼はひとつになろうと迫った。
結局、私が怖がり拒否するような形になって、その場には微妙な空気が流れる結果となった。
今思えば、あのことがすべての引き金になったのかもしれない。
「この歳になっても、知らないなんて、やっぱり引きますよね」
「なにを言ってるんだ、どこに引く要素がある?」
隠してもどうせ知られてしまうことだろうと恥を忍んでそう告白したのに、彰人さんは微笑んで私をさらに抱き寄せる。ベッドの上で密着して抱き合う格好になった。
「俺はむしろ、その事実が相当喜ばしい」
「え……?」
「だってそれは、俺が最初で最後の男ってことになるわけだろう?」