恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 翌日。

 出席するというパーティーは、十三時に会場入りの予定だと聞いていて、私は朝から落ち着かない気持ちでドレッサーの鏡と睨み合っていた。

 昨日は彰人さんに勧められて全部のドレスを試着したけれど、結局一番初めに着たドレスを着ていくことにした。

 ほかのものは、気に入らないなら処分して構わないとさらりと言われたけれど、とんでもない!と、クローゼットに仕舞って保管すると伝えた。

 だってそれはすべて、彰人さんが私のために選んでくれたもの。そう思うとなんだかうれしくて、ひとつひとつ大事にとっておきたいと思うのが自然だった。

 でも、メイクはどうすればいいのか。いつも通りのメイクでは、あのドレスを着たら顔だけこぢんまりとしてしまうことは間違いない。

 だからといって、華やかなメイクは普段しないし、どうすればいいのかよくわからない。

 今朝早く起きてよさそうなメイク動画を見たりしたけど、実践となるとうまくいくのか謎だ。

 それに、髪だってなんとかセットしなければならない。

 あのドレスに合った、パーティー仕様な髪型は、やっぱりアップスタイルだろうか……?

 部屋のドアがノックされ、「里穂子?」と彰人さんが顔を出す。

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