恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 例えるなら、魔法をかけてもらったみたいと、そう言えばいいのだろうか。

 まさに、シンデレラが魔法使いにドレスアップの魔法をかけてもらったような、そんな気持ちになっていた。


「すごい……」


 プロのメイクは、普段自分ではなかなか意識しないような、艶を意識したハイライトを入れたり、目が大きく見える華やかなアイメイクを施してくれたり、細部にまで手が行き届いている。

 目もとは華やかに、リップも落ち着いたローズ系のカラーにしてもらった。

 髪型はフルアップですっきり、前髪も上げて顔を出すことで大人の女性らしい雰囲気が少しは出たと思う。

 もとの素材は私だから、綺麗、とは言えないかもしれない。

 でも、確実に別人だし、プロのヘアメイクに驚愕する。


 私でもこんなふうに見違えるまでになるんだって……。


 自分の顔には自信がない。湯島くんと一緒にいた頃、険悪な雰囲気に陥ると決まって地味な顔立ちだと顔のことを言われていたからだ。

 それは今でも心の傷として残っているのかもしれない。

< 183 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop