恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「あ、ごめんなさい、私」
彰人さんの腕から離れ、ソファーを立ち上がる。
「休憩する前に、着替えようと思ってたのをすっかり忘れて。ドレスを傷めてはいけないので、先に着替えてきますね」
断りを口にした私の手首を、引き留めるように彰人さんが掴む。
何事かと目を丸くした私を、彰人さんが突然その場で横抱きに抱き上げた。
「うわっ」
自分の典型的な驚き方に恥ずかしくなる。同時にお姫様抱っこで抱き上げられていることにも動揺する。
「あの、なにしてるんですか! 重いですから、下ろして」
「出かける前に約束しただろ?」
「ゃ、約束、ですか?」
「帰ってからじっくり、って……」
メイクが崩れるからと、キスを途中で止めたあのときの彰人さんの艶っぽい表情がフラッシュバックする。
思い出した途端に全身が熱くなってきて、心臓もドッドッと音を立てはじめた。
彰人さんは軽い足取りで私を寝室へと運んでいき、ベッドの端にそっと下ろす。
私を腰かけさせた横に座った彰人さんは、すぐに私をその胸に閉じ込めた。