恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 チャンギ国際空港に着陸をし、迎えの車に乗って向かった先は、ホテルの最上階にあるレストラン。時刻は現地時間で 十八時を回ったところだ。

 六十七階最上階にあるというのも国内では味わえない高さで、レストランフロアに入るとそのダイナミックな景色にまた目を奪われた。

 天井の高いフロア一辺がガラス張りで、どの客席からも輝く夜景が望めるからだ。

 窓際の特等席に案内され、彰人さんと向かい合って席につく。

 彰人さんがスタッフに英語でオーダーすると、すぐテーブルにワイングラスが運ばれてくる。


「里穂子はスパークリングワインが好きだと言っていたな」

「あ、はい」


 以前になにげない会話の中で言った私の情報。些細なことでもちゃんと覚えていてくれたことがうれしい。


「じゃあ、乾杯」

「はい、乾杯」


 しゅわしゅわと弾けるスパークリングワインをひと口いただく。

 そういえば、出かける前に今日しかないと言っていたけれど、シンガポールに来た目的はなんだったんだろう?

 私としては、彰人さんが携わったすごい功績も目のあたりにできたし、連れてきてもらえて大満足ではあるけど……。

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