恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
コースの料理が順に運ばれてくる。
ミシュラン星をもつレストランの料理は、独創的で美しく、そして味は文句なしの絶品。
ちりばめられた宝石の上に浮かんでいるような場所で、贅沢な料理に舌鼓を打つ。
彰人さんに出会わなければ一生経験することもなく、むしろ、こんな世界があることすら知らないで人生が終わっていったに違いない。
それがあたり前のことだと思うから、この貴重な一瞬一瞬を大切に胸に刻みたい。
「あの、彰人さん。今日、ここに来たのっていったい……? 」
最後のデザートが出てきたあと、気になって話を切り出してみる。
彰人さんはほんのり微笑を浮かべ、どこからともなく出した小箱をすっとテーブルの上で差し出した。
「え……?」
それは、黒いベロア素材のリングケース。
「開けてみて」
「はい……」
手を伸ばし、リングケースを受け取る。上部をそっと開いてみると、目を見張るほど立派なダイヤモンドのリングが光り輝いていた。
「これは……エンゲージリング、ですか?」
「ああ、本物の」