恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
心が、ぼろぼろと音を立てて壊れ崩れていく。
「はい、わかりました」
そう返事をし、「失礼します」と頭を下げて玄関へと向かう。
二階から階段を駆け下り、そのまま道路に飛び出した。
どこに向かっているのかもわからないまま、闇雲に歩き出す。
やっぱり、私と彰人さんが結ばれるなんて夢のようなこと。目の前に突き付けられた現実に打ちのめされる。
始まったばかりの幸せな日々に、心が躍っていた。
でも、それはやっぱり全部夢。私なんかが、幸せになれるわけがなかったんだ。
ひとりになってやっと、目から涙が流れ落ちていく。
彰人さん……大好きでした。
彼を思うと溢れ出した涙は止まらなくなった。