恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
言われるがまま、リビングからほか の部屋を見て回る。
リビングを出てすぐ左手には、バルコニーのついた部屋がひとつ。ここには大きなベッドが部屋の奥にどんと鎮座している。
そのほかの部屋には特に家具は置かれておらず、まだ使われていないように見えた。
パウダールームは、高級物件ならではの洗面台がふたつ並ぶタイプで、バスルームにはミストサウナもついていた。
洗練された物件で、一応不動産業に就いている身からすればこの立地でこのレベルの部屋は相当な賃貸料が予想される。
とてもじゃないけど一般庶民には一生せこせこ働いても手の出せないもの。
上流階級でも、さらにその中で一握りの人たちが暮らすような物件だ。
ひと通り物件内を見て回り、リビングダイニングに再び戻ると筧さんはソファーの横に立ち大きな窓から東京の街を見下ろしていた。
「あの……なぜ、ここに私を?」
ひと通り部屋を見て回った 高級マンション。
でも、私がここに連れてこられた理由が未だわからない。
背中に声をかけられた筧さんは、窓から振り返り私に目を向けた。