恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「報酬は、今の給料の三倍は出そう」
「三倍!?」
さらっとすごいことを言われて訊き返してしまう。
「勤務時間は自由。やることをやってもらえれば文句は言わない。仕事、辞めたいと思っているんじゃないのか?」
核心をつかれてどきりする。
「いずれ退職するにしても、まだ仕事もあるだろうからな。でも、これで転職の心配もなくなるだろう?」
つまり、転職先がここで家政婦の仕事を、ということ……?
「今の仕事に未練がなければ、の話だ。どうだ? 悪い話ではないだろ?」
たし かに、悪い話ではまったくない。むしろ、仕事としては好条件だ。
だけど、私に家政婦としてのスキルは皆無。料理も掃除洗濯も、家事はすべて困らない程度の自己流でやってきた人間だ。
そんな私に、こんな高級マンションに住むような方の家政婦なんて務まるとは思えない。