恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「大変魅力的な求人ではあると思います。それに、今の仕事に未練もありません。でも、あの、私に務まるかどうか自信が……」
「自信? そんなもの必要ない。普段、自分のためにやっているようにやってもらえればいいだけの話だ」
「え、自分のためにやっているような感じって……私、炊飯器でチキンライス炊いてオムライス作るような庶民ですよ?」
昨晩のことを思い出し、例に挙げてみる。
筧さんの普段している食事はどのようなものだろう?
きっと、私なんかがこれまでの人生で食べたことのないようなもの……専属のシェフなんかがいて、毎日フルコースだとか……。
「それで構わない。いやむしろ、それがいい」
「えっ……本当に、一般家庭で出すようなものですよ? あの、キャビアとかフォアグラとか、トリュフなんてものは取り扱ったことなくて──」
私の声にかぶせるようにして筧さんはふっと笑う。
「なんだ、その変なイメージは。そんなものばかり食べてたら体がどうかなる」