恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
「ていうか、俺が出ていくって言ったのに、お前まで出ていってどうするんだよ? いきなり連絡来たと思ったら【私が出ていきます】ってさ。あの部屋どうする気?」
「え……」
湯島くんが部屋を出ていき、同日に私も部屋を出ていった。そのとき、私は部屋を出ていくとひと言メッセージを送った。
私が出ていけば、湯島くんが出ていく必要はないと、そういうつもりだったのだ。
返事がないから、てっきり私の出ていった部屋でホッとしていると思っていたのに。
「解約の手続きとか、面倒なんだけど」
「ごめん。じゃあ、それは私が──」
「まぁいいや。手切れ金だと思ってそれくらいやっとくわ」
吐き捨てるように言い、私を置いてその場を立ち去っていく。
これで、全部終わるんだ……。
圧迫感で胸が苦しくなったけれど、悲しくて涙が出てくることは不思議となかった。