恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました


 若菜さんが明察すぎて、食べることを止めてじっととなりを見てしまう。

 若菜さんは「あ、ごめんね。もし本当にご両親のことでってことだったら、不謹慎な話だし」と苦笑いを見せた。


「ごめんなさい。その通りです」

「え……。じゃあ、やっぱり?」

「はい」


 私の返事を聞き、若菜さんは「そっか……」と小さく息をついた。


「あんなことがあった日の翌日に休んだから、もしかしたらとは思ってたんだよね。で、なにがあったの? もし、話せるなら話してみて」

「はい……」


 どこから話せばいいのかと、記憶を整理する。


「あの日、帰って夕飯を作っていたら、湯島くんが帰ってきて……一緒に食べるって聞いたら、怒らせてしまって」

「えぇ? なんで怒るの」

「飯なんか食う気になれるかって。空気読めないのかって、言われてしまって……」

「嘘、ひど……」

< 78 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop