無気力な彼の甘い初恋。 ※短編
「どした?」




赤らんだ顔を隠そうともせずに、近距離で私を見つめる彼。









「、、、、ねぇ、そんな顔しないで?
 襲いたくなる。」







「!?
 き、、、急に、甘すぎるよ」







照れる!
すっごく甘い雰囲気が漂っていて



ずっと好きだった彼と両思いだとわかって



幸せで満ち足りた気持ちを感じつつ、彼を見つめる。






「綾は、俺のだから
 貴崎との距離感、考えるよーに」













下を向きつつ、長い彼の前髪に透けて見える少し拗ねたような表情。





彼のそんな顔にまた胸が『ぎゅー』となりながら




「、うん」


と、絞り出すように彼に伝えた。












圭は包み込むように私を抱きしめ、
安堵したようなため息を吐きつつ私の肩に
顔をぐりぐりと押し付ける。




そんな彼に愛しさを覚え、私もぎゅっと彼を
抱きしめた。














大分遠回りをしてしまったが、気持ちが通じ会えた充足感で胸がいっぱいになる。




彼の頭を撫でつつ、
気持ちを伝えることの大切さを改めて実感した。


< 13 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop