Lost at sea〜不器用御曹司の密かな蜜愛〜
「六花、もし俺に言いたいことがあるなら言って欲しい。ちゃんと受け止めるから」
「……なんかこの間と逆ね。同じこと言った記憶があるもの」
苦笑いをする六花を宗吾は自分の方に振り向かせてから、壁際に押し付けた。顔が近付き、互いの息遣いを間近に感じる。
「きっとそれはお互いを知りたいし、近付きたいと思うからじゃないかな。正しく言葉にしないと伝わらないってことがやっとわかったよ。曖昧な言葉や遠回しな言い方は、真実を伝えてくれないんだ」
まるで六花の答えを待っているかのように瞳を捕らわれてしまう。
「私はーー」
そう言いかけたところでエレベーターが駐車場に到着したので、六花は宗吾の胸を押して外へ出た。彼女の後ろに続くように出てきた宗吾の方をチラリと見る。
「あの……今夜にはちゃんと言うから……それまでは待って」
残された時間、宗吾が好きだと言い続けてくれたら自信が持てるかもしれない。もし娘のことを受け入れてもらえなくても、宗吾のおかげで可愛い娘と出会えたことに感謝しよう。
「わかった。六花がそう言うのなら信じて待つよ」
最初は前科があるからって言って私を信用してなかったのにね……そんな簡単に私のことを信じるなんて言わないでよ……。
でも信じてもらえると、私自身も彼を信じようと思える。逃げるんじゃなくて、ちゃんと向き合うべきだということに気付かせてもらえた。
「……ありがとう」
少し照れ臭そうに六花が答える。二人の視線が合い、顔がゆっくりと近付いたその時だった。
「宗吾!」
突然彼を呼ぶ声が響き、二人は驚いて声のした方を振り返った。
「……なんかこの間と逆ね。同じこと言った記憶があるもの」
苦笑いをする六花を宗吾は自分の方に振り向かせてから、壁際に押し付けた。顔が近付き、互いの息遣いを間近に感じる。
「きっとそれはお互いを知りたいし、近付きたいと思うからじゃないかな。正しく言葉にしないと伝わらないってことがやっとわかったよ。曖昧な言葉や遠回しな言い方は、真実を伝えてくれないんだ」
まるで六花の答えを待っているかのように瞳を捕らわれてしまう。
「私はーー」
そう言いかけたところでエレベーターが駐車場に到着したので、六花は宗吾の胸を押して外へ出た。彼女の後ろに続くように出てきた宗吾の方をチラリと見る。
「あの……今夜にはちゃんと言うから……それまでは待って」
残された時間、宗吾が好きだと言い続けてくれたら自信が持てるかもしれない。もし娘のことを受け入れてもらえなくても、宗吾のおかげで可愛い娘と出会えたことに感謝しよう。
「わかった。六花がそう言うのなら信じて待つよ」
最初は前科があるからって言って私を信用してなかったのにね……そんな簡単に私のことを信じるなんて言わないでよ……。
でも信じてもらえると、私自身も彼を信じようと思える。逃げるんじゃなくて、ちゃんと向き合うべきだということに気付かせてもらえた。
「……ありがとう」
少し照れ臭そうに六花が答える。二人の視線が合い、顔がゆっくりと近付いたその時だった。
「宗吾!」
突然彼を呼ぶ声が響き、二人は驚いて声のした方を振り返った。