夜を照らす月影のように#7
「……どうして……」

「驚いたか?俺は今は独自で編み出した魔法で、お前らの前世での言葉を理解したり話したりすることが出来ている。この魔法を使っている間は、この言語でしか喋れないといったデメリットはあるが……」

そう、オズワルドさんは日本語で言った。

「独自で魔法を?そんなことを出来る魔法使いなんて、聞いたことないんですけど」

「……メル、オズワルドさんが言っていることがーー」

リオンが、何かを聞こうとする。僕は「リオン、ごめん。後で聞くから、今は少し静かにしてて」と遮った。

今は、オズワルドさんと話をするのが先だ。

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