世界くんのタカラモノ


……身体しんどくなかった?」

「うん。大丈夫だよ」


ゆっくりと梅子から離れた俺は梅子の横にごろんと転がった。すぐに梅子が俺の方へ身体を向けると俺のおでこにこつんと額をあてた。

「……世界くん、愛してるよ」

「あー、先言われた」

「え?そうなの?」

「ま、俺は世界一、宇宙一、銀河一、梅子さんを愛してますからね」

すぐに梅子が恥ずかしがると毛布を目の下まで被って見せた。

「もうー……せっかく頑張って言ったのに結局世界くんのペースなのよ……いつだって世界くんの想うツボなの」

「じゃあ譲ってあげますよ。永遠に梅子さんの想うツボでいいから。だから一生俺のそばにいてね。てことでもっかい」

「えぇっ!」

毛布を剥ぎ取ると耳まで真っ赤にしながら咄嗟に口元を覆った梅子の掌をつかみ上げる。

「じゃあ美味しくもう一回いただきます」

「ちょっと……」

「その顔ツボ」

「もうー……」

そして俺は俺のせいで今日も困った顔をしている梅子を満足気に眺めながら唇をぱくんと食べた。



おしまい🐎💓🐕


2023.5.10 遊野煌

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