極甘悪魔な御曹司の溺愛は揺るがない【財閥御曹司シリーズ伊達家編】
 考えてみたら、今、姉に恋人がいるなんて話は聞かない。毎日のように残業しているし、彼氏を作る暇もないのだろう。
「見合いは明日だ。互いの両親は同席せず、私が立ち会う。ちょっと美味しいご飯を食べに行くつもりでいいから」
 叔父は気が進まない姉に構わず話を続ける。
「明日って急すぎるわよ。断れないの?」
 顔面蒼白になりながら尋ねる姉を少しでもリラックスさせようと、叔父がおどけて言う。
「会長に姪がごねてダメになったとは言えないだろう?」
「琴葉、いいお話じゃないか。博之の話だと、相手の方はかなりの好青年で仕事も有能らしいぞ」
「そうよ。会うだけ会ってらっしゃい。あなたももう二十八よ。このまま独身ってわけにいかないでしょう?」
 伯父夫婦はよい縁談だとノリノリだ。
 姉ももう二十八歳だから、仕事ばかりに夢中になるのではなく、そろそろ結婚してほしいと思っているのだろう。
 最近、姉の友達が結婚したとか、子供が生まれたとかいう話を伯母からよく聞く。
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