スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~

「すまない。大したものがなくて……」

 トレーの上にはバターを添えたトーストにゆで卵とサラダ、そして淹れたてのコーヒーが乗せられていた。これは嬉しい。
 パーティーではあまり食べられず、光莉は腹ペコだった。

「美味しいです」
「それはよかった」

 ベッドの上でダラダラしながら食べる朝食はこの上なく贅沢だった。
 皿の上のものを全て平らげ最後にコーヒーを啜っていると、瀧澤がおもむろに口を開いた。

「この後、予定はあるか?」
「特にないですよ」
「なら、私と出掛けないか?天気もいい」
「でも……」

 休日に目的もなく瀧澤と外出することには抵抗がある。

「実はグリップテープがボロボロになってきていて、新しいものを見繕ってほしいんだ。ウェアももう一枚欲しいし……」

 どちらも光莉が付き添う必要も感じられないが、瀧澤にテニスを教えた手前、面倒を見るのが礼儀だろうか。
 しかし……。

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