スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~
「なんとか着られましたー!」
光莉は喜び勇んでリビングに行き、瀧澤に着替えた姿をお披露目した。
借りたのはスキッパーシャツと、カーゴパンツ。
スキッパーシャツは袖が長いがギリギリ着られた。カーゴパンツは丈が長く二つ折りにしてなんとか。
「妹さん、背が高くてスタイルがいいんですね。モデルさんですか?」
「ああ、少し前まで星川恵流という芸名で黄金塚歌劇団の団員をしていた。今は退団して女優業をしている」
「うわあ!すごい!」
エンタメに詳しくない光莉ですら黄金塚歌劇団の名前は知っている。黄金歌劇団は配役を全て女性が演じる歌劇団として有名で、団員はコガネジェンヌという愛称で親しまれている。
「これなら出掛けられそうです」
「よかった」
瀧澤に手招きされ傍に寄ると、突然キスをされる。初めは軽い触れ合いだったのに、次第に深まっていく。
頭がぼうっとしてくると、あっさり唇が離されていく。
「ダメだな。これ以上すると、家から一歩も出られなくなりそうだ。出掛けよう」
「……はい」
恥ずかしながら光莉も同じ気持ちだった。