スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~

 二人は瀧澤の運転する車でシーサイドエリアにあるショッピングモールに出掛けた。
 最初に目的のスポーツ用品店に立ち寄り、テニス用品を買い求める。

「グリップテープの替えはこれでいいのか?」
「はい」

 初めてスポーツ用品を買った時は戸惑っていたけれど、テニスを始めて半年近くが経った今では慣れたもの。

「あ、でも別のにしてみます?色々試してみて、自分に合うものを見つけるのも楽しいですよ」
「そうだな」
「あ、これとかクッションが効いてて良さそう……」

 壁に引っ掛けられていた品物を手に取ると、ぐーっと光莉のお腹が鳴った。

「すみません……。元体育会系なのですぐにお腹空いちゃうんです……」

 瀧澤はククッと忍び笑いをもらした。

「昼食もご馳走する」

 昼食は鉄板焼きのお店に連れて行ってもらった。
 目の前で霜降りのお肉と美味しそうな伊勢海老を焼いてもらった。とろっとした海老味噌が美味しくて舌が喜んでいた。
 買い物をして、ご飯も食べて、まるで普通のデートをしているようだ。
 斗真と付き合っている時はデートはほとんどしなかった。互いに部活があったし、住んでいるアパートを行き来するぐらい。
 本当はどこかに遊びに行ってみたかったけれど、とうとう最後まで言い出せずに関係が終わってしまった。

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