スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~
「……その代わりさ。ヤラせてよ」
「ヤラせてよって……?」
直情的で下品な言い方だ。それとも、なにかの比喩だろうか。
「このままあっさり断られるのも癪だし、光莉ちゃんみたいなタイプもたまにはいいかなって。どう?今からでもいいよ?」
腰に腕を回され、ゾクリと鳥肌が立つ。
同じ身体の関係を迫る言い回しでも瀧澤とは雲泥の差だった。瀧澤は光莉の尊厳を踏み躙るよう言い方は決してしなかった。いつも光莉の傷ついた心を慈しみ、安らぎを与えてくれた。
「い、嫌っ!嫌です!離してください!」
征也から触れらていることに耐え難いものを感じ、光莉は悲鳴を上げた。助けを求め視線を彷徨わせた数メートル先には……愛しいあの人がいた。
「久志さんっ……!」
瀧澤は光莉の切羽詰まった声を聞くと、素早く動いた。
「彼女に触るな!」
瀧澤は光莉と征也の間に割って入ると、胸ぐらを掴んで締め上げた。征也はキョトンと瞬きすると、次の瞬間にはハハハっと楽しそうに笑った。