スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~

「そんなに大事なら首に縄でもつけといてくれる?隠れて睨んでいるぐらいなら、最初から彼女は俺のものだって親父達に言っといてくれよ。よかったね、光莉ちゃん、脈ありっぽいじゃん」

 征也は瀧澤に締め上げられながらヘラっと光莉に笑いかけた。離せとジェスチャーをすると、解放された襟元を正す。
 
「光莉ちゃんに手を出したい気持ちは本当だけど、俺まだ結婚とかする気ないんだよね。プロになるまで面倒みてもらった義理があるから、一応お見合いには応じるけど。親父達にも適当に言っといて。じゃーね」

 征也は真夏のカラリとした太陽のように、颯爽と帰って行った。


 征也が帰ってしまったことを安西夫妻に伝えると、ガックリと肩を落としていた。

「そうか……。出水さんでもダメだったか……」
「本当にうちの息子がごめんなさいね、出水さん」
 
 よくよく聞くと征也の見合いは光莉で五人目らしい。早く身を固めて欲しい安西夫婦とプレースタイルと同じ自由気ままな征也との戦いはまだまだ続きそうだ。

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