出会ったのは間違いでした 〜御曹司と始める偽りのエンゲージメント〜
実乃莉は、この日の夜を一生忘れることはないだろう。そう思った。
触れる唇の熱さも、そこから漏れる艶のある吐息も。優しく自分の体を滑る手に翻弄され、自分の体なのに、そうじゃないような感覚に、初めて陥ったことも。
羞恥心から声を噛み殺す実乃莉に、「我慢しないで、声、聞かせて?」と龍は甘い声で囁く。
「……恥ずかしい……です……」
薄目を開けた潤んだ瞳を龍に向けると、龍は嬉しそうに口角を上げる。
「じゃあ……。理性もドロドロに溶かしてみる?」
余裕のある笑みを浮かべる龍に、実乃莉が敵うはずもない。
言葉の通りに体も心も溶かされ、お互いの体は一つになっていく。押し開かれた体に走る痛みも、その先にある甘い痺れも、何もかもが初めてで怖い。けれどそれを、すべて龍が受け止めてくれるのだと思うだけで心が満たされていく。愛してると繰り返しながらお互いを求め合う。ただただ、幸せな夜だった。
――そして夜は明けて朝がくる。これからも繰り返し訪れるはずの、一緒に迎える新しい朝の始まりが。
触れる唇の熱さも、そこから漏れる艶のある吐息も。優しく自分の体を滑る手に翻弄され、自分の体なのに、そうじゃないような感覚に、初めて陥ったことも。
羞恥心から声を噛み殺す実乃莉に、「我慢しないで、声、聞かせて?」と龍は甘い声で囁く。
「……恥ずかしい……です……」
薄目を開けた潤んだ瞳を龍に向けると、龍は嬉しそうに口角を上げる。
「じゃあ……。理性もドロドロに溶かしてみる?」
余裕のある笑みを浮かべる龍に、実乃莉が敵うはずもない。
言葉の通りに体も心も溶かされ、お互いの体は一つになっていく。押し開かれた体に走る痛みも、その先にある甘い痺れも、何もかもが初めてで怖い。けれどそれを、すべて龍が受け止めてくれるのだと思うだけで心が満たされていく。愛してると繰り返しながらお互いを求め合う。ただただ、幸せな夜だった。
――そして夜は明けて朝がくる。これからも繰り返し訪れるはずの、一緒に迎える新しい朝の始まりが。