出会ったのは間違いでした 〜御曹司と始める偽りのエンゲージメント〜
一瞬外に出ただけでも、始まったばかりの夏の日差しは強烈だった。
駐車場から龍に続き店内に入ると、そこから流れる冷気が心地よいと感じてしまうくらいに。
龍はカゴを取ると迷うことなく歩き出す。その後ろを実乃莉は着いて行った。龍はまず、栄養ドリンクの並ぶ棚の前で立ち止まると、そこから適当な様子で何種類か瓶をカゴに入れていた。
(凄くたくさん……)
音を立てて転がる小さな瓶はカゴの底を覆い隠すほど入れられている。実乃莉はそれを唖然としながら眺めていた。
次はペットボトル飲料の並ぶ大きな棚に向かうと、龍はそこからも適当に飲み物を抜き出しカゴに放り込んだ。麦茶に緑茶、水、コーヒー、紅茶、炭酸飲料など。あらゆる種類の商品が入れられたカゴはあっという間にいっぱいになり、持ち手がたわんでいた。
「私もお持ちします」
実乃莉が声を掛けると、龍は「いや、いい。それよりもう一つ取ってくれ」とそばに重ねて置いてあったカゴを指差した。
言われた通りに実乃莉がカゴを取り出すと、龍はまた移動を始める。次はスイーツの並ぶ冷蔵ケースの前に立ち止まった。
(美味しそう……)
令嬢と呼ばれる実乃莉だが、そこまで浮世離れしているわけではない。年相応にファストフードだって食べるし、コンビニスイーツだって好きだ。ちょうどこの店は、実乃莉がよく行く近所の店と同じチェーン店。実乃莉はついつい新商品のチェックを行なっていた。
「お。これ美味そうだな」
龍が手に取ったのは、実乃莉が見ていた"新商品"と表示のあるシュークリームだった。中にはクリームチーズとレモンが合わさったクリームが入っているらしい。夏にぴったりの、さっぱりして食べやすそうなものだ。
「スイーツ、お好きなんですか?」
「ん? 嫌いじゃない。頭使ってると無性に食いたくなる」
龍は答えながら、目の前のシュークリームやスイーツをどんどんと実乃莉の持つカゴに入れていた。
駐車場から龍に続き店内に入ると、そこから流れる冷気が心地よいと感じてしまうくらいに。
龍はカゴを取ると迷うことなく歩き出す。その後ろを実乃莉は着いて行った。龍はまず、栄養ドリンクの並ぶ棚の前で立ち止まると、そこから適当な様子で何種類か瓶をカゴに入れていた。
(凄くたくさん……)
音を立てて転がる小さな瓶はカゴの底を覆い隠すほど入れられている。実乃莉はそれを唖然としながら眺めていた。
次はペットボトル飲料の並ぶ大きな棚に向かうと、龍はそこからも適当に飲み物を抜き出しカゴに放り込んだ。麦茶に緑茶、水、コーヒー、紅茶、炭酸飲料など。あらゆる種類の商品が入れられたカゴはあっという間にいっぱいになり、持ち手がたわんでいた。
「私もお持ちします」
実乃莉が声を掛けると、龍は「いや、いい。それよりもう一つ取ってくれ」とそばに重ねて置いてあったカゴを指差した。
言われた通りに実乃莉がカゴを取り出すと、龍はまた移動を始める。次はスイーツの並ぶ冷蔵ケースの前に立ち止まった。
(美味しそう……)
令嬢と呼ばれる実乃莉だが、そこまで浮世離れしているわけではない。年相応にファストフードだって食べるし、コンビニスイーツだって好きだ。ちょうどこの店は、実乃莉がよく行く近所の店と同じチェーン店。実乃莉はついつい新商品のチェックを行なっていた。
「お。これ美味そうだな」
龍が手に取ったのは、実乃莉が見ていた"新商品"と表示のあるシュークリームだった。中にはクリームチーズとレモンが合わさったクリームが入っているらしい。夏にぴったりの、さっぱりして食べやすそうなものだ。
「スイーツ、お好きなんですか?」
「ん? 嫌いじゃない。頭使ってると無性に食いたくなる」
龍は答えながら、目の前のシュークリームやスイーツをどんどんと実乃莉の持つカゴに入れていた。